4月の末に、アイスランドで挙式のお手伝いをさせていただきました。

今回の挙式は、レイキャヴィークのハトルグリムス教会にて。アイスランドにはたくさんのプロテスタントの教会がありますが、ハトルグリムス教会 はその中でもバージンロードが長く、ドイツから輸入されたパイプオルガンで有名です。レイキャヴィークどこからでも見えるランドマークです。

事前に何度かスカイプを通して打ち合わせをしました。ドレス、ヘア・メイク、ブーケといった外見的なことから、結婚式をアイスランドの法律に基づいたリーガル挙式にするか、それとも記念挙式にするかなどの内容を細かく詰めていきました。事前にお二人のお写真もいただいていたことから、何だか昔からの友人の ような親近感まで湧いてきます。

準備は順調に進んでいたものの、奇しくも4月14日に始まったエイヤフャトラ氷河の火山噴火で予定通りアイスランドに入れるかどうか分からないというトラブルがご出発前に発生してしまいました。

火山噴火によるこの空の混乱、みなさまの記憶にもまだ新しいことでしょう。噴火当初は、ヨーロッパ各国の空港管理局の足並みが揃わず、またこれだけ航路が発達して以来、初めての大規模な噴火だったために、各国が慎重を期した必要な処置だったのだと思います。

しかし、お二人はこのような不確定要素があるにもかかわらずご出発を決断、幸い心配したフライトの遅滞もなくスムーズにアイスランドに到着されました。これにはわたしも胸をなで下ろしました。結果的にお二人の決断は正解だったわけです!

 

 

到着翌日には早速、神父さんとの打ち合わせや教会の下見、また髪のアレンジやメイクの打ち合わせなど、新郎・新婦さんは大忙しです。レイキャヴィークの市内を観光しながらも、心は翌日の挙式を前に緊張なさっていたことでしょう。
当日、13時からの挙式のために、花嫁さんは10時からメイクとヘアセットで美容院に詰めっきりです。教会に近いその美容院の大きなガラス窓を通して、通行人の感嘆のまなざしが花嫁衣装姿に注がれます。

他には参列者のない、お二人だけの静かな挙式でした。パイプオルガンと四重奏がお二人の大切な式を生演奏で盛り上げてくれます。バージンロードの行進には 花嫁さんのリクエストでワーグナーの結婚行進曲とバッハのG線上のアリアが奏でられました。心に残る素晴らしい演奏でした。

滞りなく式が終わり、ブルーラグーンに移動して写真撮影です。教会での式の様子ももちろんプロのカメラマンによって撮影されましたが、湯けむりをバックにしてのお二人の姿はとても素敵でした。入浴中の観光客の方たちからも、たくさんの祝福の言葉がかけられました。新しい人生の門出を祝う気持ちは、どこでも同じです。お二人もたくさんの人から拍手を受けて、少し恥ずかしそうでありながらも、とてもうれしそうでした。

夜はお二人だけの記念ディナー。さぞかしロマンチックなお食事をご堪能になったことでしょう。

翌日は専用車にてゴールデンサークルのツアーへご案内いたしました。レイキャヴィークの町とはまったく趣を異にした大自然をリラックスしてお楽しみいただけたようです。
結婚式という特別なイベントのお世話をするのは大変責任のある仕事ですが、ご満足いただけたときの喜びに勝るものはありません。お二人の記念すべき第一歩に同席させていただくことができたのは、本当に名誉で、うれしい体験でした。

 

(2010年5月)

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